“オンライン教育”は既に耳慣れた言葉となりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19) 危機前の予測を上回る成長で、このEdTech 市場は伸びています。2025 年にむけ年平均成長率15%程度で成長、教育市場全体に占める割合が5~6%の4,000 億ドル規模になるとした予測もある(Global EdTech Report 2020」IBIS Capital, P6)。
Covid-19 以前は一般的でなかったオンラインミーティング/ 授業は、小学生も含めた全人類にとって過去 2 年で一般的なツールになり、あらゆる世代が、オンラインを通じた学びに馴染みを持ち始めたといえます。
(Edtech とは:Education の Ed とTechnology の Tech を組み合わせた造語で、オンライン教育だけでなく、AI や VR/AR などのデジタル技術を活用したさまざまな学習ツールやサービスを指す)
これからの 10 年、AI があらゆる業種と職種で実用化が進み、AI をうまく活用した人が成功する時代と言われます。教育においても、2010 年代に種をまかれたEdtech の中心的な技術であるAI が実用化し、本格的に教育に貢献していくと考えられています。
自動翻訳の進化は英語学習を無用のものとするか?
Google翻訳は、意外と多くの方が使っているのではないでしょうか。また、DeepLという翻訳ソフトは、2022年現在、Google翻訳をしのぐ性能です。日本語で文章を論理的に書くことさえできれば、ほぼ正しい英語が出力されます。Gmailにも翻訳機能が実装され、英語が苦手でも、英文メールもクリック一つで日本語で読めます。
海外旅行に行っても、英語で書かれた看板・標識・メニューなど、Googleレンズ機能でスマホのカメラ越しに見れば、即座に日本語で読むことができます。もう英文ライティング力・リーディング力は、自動翻訳で、仕事の現場においても、かなり代替できる時代になってきたわけです。
スピーキング・リスニングに関連する技術はどうでしょうか。
音声翻訳も、近年の進化には目を見張るものがあります。こちらもGoogle翻訳をはじめ、様々なアプリや機器が日々進化中です。周りを見回しても、自動翻訳をもう手放せない!という人が増加しているように思います。今後、自動翻訳の世界にAIがますます導入されると、進化のスピードも指数関数的に早まるでしょう。
地球上で英語はどの程度使われているのか?
日本は国際比較において徐々に縮小し、今の子どもたちが大人になる近い未来、国内市場から海外市場へ活路を見出そうとする必要性は益々高まると見られます。日本の1人当たり名目国内総生産(GDP)は2000年の2位から下がり続けている。日本の人口は減少が始まり、2060年の人口が凡そ86百万人程度になるとと推計されている。現状4人に1人の高齢者(65歳以上)の割合が、2033年に3人に1人、2060年には約2.5人に1人と推計されている。
人口が徐々に縮小する日本において、英語という言語は、これから80年程度を生きる世代では益々重要となるでしょう。
ここで、英語は世界でどれだけ使用されているのか、データを見てみましょう。
世界における英語のシェアをみる指標のひとつとして”Internet World Stats: Usage and Population Statistics”を例にとると、インターネット上で使用される言語の4分の1は英語です。
また、The most spoken languages worldwide in 2021においても、英語は世界で最も使われている言語であると分かります。
AI・自動翻訳で変わる!英語学習3原則
AI翻訳の進化速度は不確実ですが、現時点でこれからやるべき英語学習について言えそうな結論を先に言いますと、以下の3点です。
1. 中途半端な英語力は、もういらない!
2. AI代替されやすい「読む・書く」学習以上に、「話す・聞く」学習が重要!
3. AIで代替されない英語での思考力、自国・異文化理解、人間的魅力を身につける!
詳しくは、続編(GO BLOG Vol.2)へ