インターナショナルスクールの面接は、合格を勝ち取るための非常に重要なステップです。面接は単なる英語力だけでなく、コミュニケーション能力や思考力、人柄を評価する場でもあります。この記事では、保護者が子どもをサポートするために必要なポイントと、具体的な面接対策について紹介します。また、親子面接に向けた保護者の準備方法も詳しく解説します。

1. 面接形式の理解

まずは志望するインターナショナルスクールの面接形式を理解しましょう。以下のような形式が一般的です。

  • 親と子供一緒に面接が行われる形:特に幼児から小学生までの受験では、親子一緒に面接が行われることが多いです。
  • 親と子供が別々に面接が行われる形:中学生以上になると、親と子供が別々に面接されることが一般的です。

学校ごとに面接の進行や質問内容は異なるため、事前に情報を集めておくことが重要です。

2. 面接で重視されること

インターナショナルスクールの面接で一番重視されるのは、「学校とのマッチング度」です。インターナショナルスクールによって教育理念や教育方針は異なります。したがって、学校が求める人物像や価値観を理解し、それに合った発言をすることが合否の鍵となります。

例えば、IBカリキュラムを提供する学校では、グローバルな視野や批判的思考が求められることが多く、これに関連する具体的なエピソードを話すことが効果的です。

3. インター受験面接と日本のお受験の違い

インターナショナルスクールの受験面接は、日本のお受験と比較すると、よりオープンなコミュニケーションスタイルが求められます。日本のお受験では、暗記や定型的な回答が重視されることがありますが、インターナショナルスクールでは、自分の意見や考えを明確に伝える能力が重要視されます。

4. 求められる英語力

面接では英語力が問われるため、日常的に英語を使う機会を増やすことが大切です。以下は、効果的な英語力向上のための方法です。

  • 英会話の練習:日常的に英語での会話を取り入れ、スムーズにコミュニケーションができるようにします。家族や友人との英語での会話を増やすだけでなく、オンラインの英会話レッスンも活用すると良いでしょう。
  • リスニング強化:英語のニュースやポッドキャストを聴くことで、リスニング力を向上させます。子どもが興味を持てる内容を選ぶことがポイントです。
  • リーディングとライティングの強化:面接では書かれた文章を読む場面や、自分の考えを英語でまとめる場面があるかもしれません。英語の本を読む習慣をつけたり、日記を英語で書かせたりすることで、リーディングとライティングのスキルを高めましょう。インターナショナルスクールに合格が決まった場合、リーディングとライティングのスキルは必ず求められます。そのため、早めのうちに対策しておきましょう。

5. 保護者が求められる英語力

親子面接がある場合、保護者も英語力を高める必要があります。以下のような方法で準備を進めましょう。

  • 家庭での英会話:日常的に家庭内で英語を使うことで、子どもだけでなく保護者自身も英語力を向上させることができます。
  • 面接を想定した練習:模擬面接を通じて、実際の面接に備えます。特に家庭の教育方針や志望理由については、しっかりと自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

ここで重要なポイントは、年齢が低いお子さんであればあるほど、子さんの英語力よりも保護者の英語力をみている場合があるというところです。これはインターナショナルスクールの方針で、インターにお子さんが通った時、しっかり家庭がサポートできるのか、学校内で起きていることを理解できるのか等を見定めるためです。そのため、お子さんの英語力だけでなく、英語に自信のない保護者は英語の面接の練習をしておきましょう。

6. 小学生向けの質問例と回答例

質問:What is your favorite subject and why?(好きな教科は何ですか?その理由も教えてください。)
回答例: “I like science the most because I enjoy learning about animals and how they live. I also love doing experiments and seeing how things work. It’s exciting to discover new things in science class.”
日本語訳: 「私は科学が一番好きです。なぜなら、動物やその生態について学ぶのが楽しいからです。また、実験をして物事がどのように動くのかを見るのも大好きです。科学の授業では新しい発見ができるので、とてもわくわくします。」

質問:What do you like to do in your free time?(自由な時間には何をするのが好きですか?)
回答例: “In my free time, I like to draw pictures and read books. Drawing helps me express my ideas, and reading allows me to go on adventures in different worlds. I also enjoy playing soccer with my friends because it’s fun and keeps me active.”
日本語訳: 「自由時間には絵を描いたり本を読んだりするのが好きです。絵を描くことで自分の考えを表現できるし、本を読むことでいろんな世界で冒険できます。また、友達とサッカーをするのも楽しいし、体を動かすことができます。」

質問:Can you tell us about a time when you helped someone?(誰かを助けたことについて教えてください。)
回答例: “One day at school, my friend was feeling sad because they didn’t know how to solve a math problem. I sat with them during recess and showed them how to do it step by step. It felt good to help my friend, and they were very happy afterward.”
日本語訳: 「ある日、学校で友達が数学の問題が解けなくて悲しんでいました。休み時間に一緒に座って、ステップバイステップで教えてあげました。友達を助けることができて良かったし、その後、友達もとても喜んでくれました。」

質問:Why do you want to come to our school?(なぜ私たちの学校に来たいのですか?)
回答例: “I want to come to your school because I heard that the teachers are really nice, and there are many fun activities like art and sports. I also like that there are students from different countries, so I can make new friends and learn about their cultures.”
日本語訳: 「先生方がとても親切で、アートやスポーツなど楽しい活動がたくさんあると聞いたので、御校に行きたいです。また、いろいろな国からの生徒がいるので、新しい友達を作ったり、彼らの文化について学んだりするのも楽しみです。」

質問:What do you do when you find something difficult?(難しいことに直面したとき、どうしますか?)
回答例: “When I find something difficult, I first try to solve it on my own. If I still can’t figure it out, I ask my teacher or my parents for help. I always try my best and don’t give up because I know I can learn something new each time.”
日本語訳: 「何か難しいことがあったとき、まずは自分で解決しようとします。それでも解決できないときは、先生や両親に助けを求めます。いつも全力を尽くし、あきらめません。なぜなら、毎回新しいことを学べると信じているからです。」

質問:How do you help at home?(家ではどのようにお手伝いをしていますか?)
回答例: “At home, I help by cleaning my room and feeding our dog every day. I also help set the table for dinner and sometimes help my mom with cooking. I like being helpful because it makes my family happy.”
日本語訳: 「家では、毎日自分の部屋を掃除したり、犬にご飯をあげたりしています。夕食のテーブルをセットするのを手伝ったり、時々お母さんの料理の手伝いもします。家族が喜んでくれるので、お手伝いするのが好きです。」

7. ロールプレイ練習

家庭でのロールプレイを通じて、実際の面接に近い環境で練習しましょう。保護者が面接官役を務め、以下の点に注意します。

  • 自然な表現:暗記した回答ではなく、自分の言葉で自然に話せるようにすることが大切です。
  • アイコンタクト:面接官と目を合わせ、自信を持って話すように指導します。
  • ボディランゲージ:姿勢やジェスチャーにも気を配り、ポジティブな印象を与えることが重要です。

インターナショナルスクールの面接は、ラフな会話形式で行われます。そのため、しっかりきっちりやるのではなく、日頃から英語のコミュニケーションを行い、リラックスしながら会話ができるように練習することが大事です。

9. 親子面接の準備

先ほどお伝えしたように、年齢が低いお子さんであればあるほど、お子さんの英語力よりも保護者の英語力をみている場合があります。保護者の面接では、この二点を重視してください。

  • 学校の理解:学校の理念やカリキュラムを把握し、志望理由を明確にすることが求められます。
  • 家庭の教育方針:家庭での教育方針やサポート体制について話せるようにしておくことが重要です。

10. 保護者向けの質問例と回答例

質問:Why do you think our school is a good fit for your child?(なぜ、私たちの学校があなたのお子様に適していると思いますか?)
回答例: “We believe your school is an excellent fit for our child because it offers a well-rounded education that focuses not only on academics but also on character development. Our child is curious and enjoys learning about different cultures, which aligns well with your school’s diverse environment. Additionally, we appreciate the emphasis on inquiry-based learning, which will help our child develop critical thinking skills that are essential for the future.”
日本語訳: 「貴校は学問だけでなく人格の育成にも力を入れたバランスの取れた教育を提供しているため、我が子にとって最適な学校だと思います。我が子は好奇心が強く、さまざまな文化について学ぶことを楽しんでおり、貴校の多様な環境に非常に合っています。また、探究型の学習を重視している点も評価しており、それが将来に必要な批判的思考力の育成に役立つと考えています。」

質問:How do you support your child’s education at home?(ご家庭ではお子様の教育をどのようにサポートしていますか?)
回答例: “At home, we make sure our child has a structured environment for study and play. We encourage reading and regularly discuss what they are learning at school. We also integrate educational activities into everyday life, such as cooking together to practice math and following instructions or discussing current events to build their understanding of the world. We aim to create a balanced approach to education that supports both academic growth and personal development.”
日本語訳: 「家庭では、勉強と遊びのために整った環境を提供しています。読書を奨励し、学校で学んでいることについて定期的に話し合います。また、日常生活の中に教育活動を取り入れています。たとえば、一緒に料理をして数学や指示に従う練習をしたり、時事問題について話し合ったりして、世界に対する理解を深めるようにしています。学業の成長と個人の成長の両方をサポートするバランスの取れたアプローチを目指しています。」

質問:What are your child’s strengths and areas for improvement?(お子様の強みと改善が必要な点は何ですか?)
回答例: “Our child’s strengths include a strong sense of curiosity and a love for reading, which have helped them excel in language arts. They are also very empathetic and work well with others in group settings. An area for improvement is their patience when faced with challenging tasks. We are working on this by encouraging them to take breaks and approach problems step by step, helping them to build resilience and perseverance.”
日本語訳: 「我が子の強みは強い好奇心と読書好きであり、それが国語の分野で優れていることに繋がっています。また、とても共感力があり、グループでの活動でも他の人と上手く協力することができます。改善が必要な点は、難しい課題に直面したときの忍耐力です。休憩を取りながら問題に一歩一歩取り組むことを奨励し、忍耐力と回復力を育むように取り組んでいます。」

質問:How do you handle your child’s challenges or difficulties?(お子様が直面する困難や課題にどのように対処していますか?)
回答例: “When our child faces challenges, we focus on understanding their feelings and helping them talk through the problem. We encourage them to try different strategies and remind them that making mistakes is a part of learning. If they need extra help, we provide it, whether through additional practice at home or by seeking advice from their teachers. Our goal is to teach them how to approach difficulties with a positive and resilient mindset.”
日本語訳: 「我が子が困難に直面したときは、まずその気持ちを理解し、問題について話し合うことに重点を置きます。さまざまな方法を試すことを奨励し、失敗することも学びの一部であることを思い出させます。追加の助けが必要な場合は、家庭での追加練習や先生からのアドバイスを求めるなどしてサポートします。私たちの目標は、困難に対して前向きで回復力のある考え方を教えることです。」

質問:Why did you choose our school over others?(なぜ他の学校ではなく、私たちの学校を選んだのですか?)
回答例: “We chose your school because of its commitment to providing a global education that prepares students for an interconnected world. The curriculum’s focus on critical thinking, creativity, and collaboration stood out to us. Additionally, the school’s community is known for being supportive and inclusive, which we believe is crucial for our child’s social and emotional development. We want our child to be in an environment where they can thrive academically and personally.”
日本語訳: 「貴校が相互に繋がった世界に備えるためのグローバルな教育を提供するというコミットメントに魅力を感じて選びました。カリキュラムが批判的思考、創造力、協力を重視している点が特に印象的でした。また、学校のコミュニティが支援的で包括的であると評判であり、それが我が子の社会的および感情的な発達にとって非常に重要だと考えています。学問的にも個人的にも成長できる環境に我が子を置きたいと思っています。」

質問:How do you see your child growing in our school community?(お子様が私たちの学校コミュニティでどのように成長すると思いますか?)
回答例: “We see our child growing into a well-rounded individual who is not only academically strong but also socially and emotionally intelligent. Your school’s emphasis on developing leadership skills and promoting global awareness aligns with our vision for our child’s future. We believe that in your school’s nurturing environment, our child will gain the confidence to take on new challenges and contribute positively to the community.”
日本語訳: 「我が子が学問的に強いだけでなく、社会的および感情的にも知性を持つバランスの取れた個人に成長していくと考えています。貴校がリーダーシップスキルの開発とグローバルな意識の促進に重点を置いていることは、我が子の将来に対する私たちのビジョンと一致しています。貴校の育成的な環境の中で、我が子が新しい挑戦に自信を持ち、コミュニティに前向きに貢献できるようになると信じています。」

親子面接では、家庭でのサポート体制や教育方針を明確に伝えることで、学校側に家庭と学校が連携して子どもの成長を支えていく意思を示すことが重要です。こちらに記載した例はあくまでも例です。ここまでのレベルの英語を必ずしも求められるわけでも、完璧な英語を求められているわけでもありません。英語はある程度理解ができるという部分と、しっかり学校の方針を理解しているところをアピールできれば問題ありません。

11. 最後に

インターナショナルスクールの受験面接は、子どもにとって大きな挑戦ですが、しっかりと準備を行うことで、自信を持って臨むことができます。保護者として、子どもが最大限の力を発揮できるよう、計画的にサポートすることが重要です。面接形式の理解や英語力の向上、質問への備え、そして心理的サポートを通じて、子どもの成長を見守り、共に努力することが合格への道を切り開きます。

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