ここでは、バイリンガルになることのメリットとデメリットを整理してみましょう。この点は、様々な研究が出ています。

 

バイリンガル子育て 3つのメリット
①異言語や異文化に対し、オープンマインドである
②他人の気持ちを察する力に優れる
③思考の柔軟性、創造力に優れる

バイリンガルは子どもの知的発達にどのような影響を与えるのでしょうか。バイリンガル教育の大家といえるBaker によれば、以前は2言語に触れることにより、知的な発達に悪影響を及ぼすという研究結果もあったようです。

一方でカナダにおいて、英仏バイリンガルの子どものほうがモノリンガルよりも知的に優れていたとの研究を皮切りに、バイリンガルのほうが知能が発達したという研究が増えています。

しかしながらここでは控えめに、この知的発達面の潜在的メリットを除く上記3つをメリットとしてあげさせて頂きました。

 

バイリンガル子育て2つのデメリット

①セミリンガル・ダブルリミテッド
母語も第二言語も能力が不足する状態を指します。豊富な言語母国語でのコミュニケーション機会が足りない場合に生じます。

幼児期の学校で100%第二言語環境におかれ、さらに家庭において母語での充分なコミュニケーションがなされなかった場合に、第二言語は徐々に伸びていきます。

一方で、第一言語の発達は遅行し、結果として両言語とも同年代 の母国語話者と比較して遅れているという状況が生じることがあるのです。

この状況は、最終的に第一言語が母語(日本語)から英語に入れ替わる、または母語学習の適切な機会が小学校入学後に与えられるということがあれば、一時的なものとして特段問題は生じません。

一方で長期にわたりいずれも中途半端な状況が生じた場合は、言語は思考力を形作る根幹ですので、思考力の低下や、根無し草的心情の誘発など、悪影響が生じ得ます。

最終的に第一言語が英語であれ、日本語であれ、まずは基盤となる言語が損なわれないことが知的発達上大事であり、第二言語習得にも好影響を与えます。

なお「早期に英語を学ぶと日本語習得に悪影響を及ぼさないか?」とは、しばしば聞かれる質問です。
海外在住者やインターナショナルスクール生ではなく、日本に住み日本の学校に通う大多数の子どもにとっては、仮に家庭で「かなり」英語学習をさせていたとしても、悪影響の可能性は限りなく少ないでしょう。

こちらの記事は以下の書籍を参考にして書いております。

AI時代に必要な学び~インプットからアウトプットの競争へ~ 大前研一通信特別保存版.
著者:大前研一
共著者:宇野令一郎 株式会社Aoba-BBT常務執行役員
熊本大学大学院非常勤講師(教授システム学)
元アオバジャパン・インターナショナルスクール理事
元ムサシインターナショナルスクールトウキョウ理事長